[趣 旨]

日本は世界有数の森林国であり、国土の7割が森林です。そこから生み出される木材は、古の時代から四季の変化に富む日本の風土に適した材料として生活に密接しており、生活空間の中には常に木との触れ合いがありました。そして長い間木材を有効に活用してきたことで、我が国には多種多様な木の文化が育まれました。また、森林には渇水や洪水を緩和し、良質な水を育む水源のかん養機能、山地災害の防止機能、二酸化炭素の吸収・貯蔵や騒音防止、飛砂防止などの生活環境保全機能等、多面的な機能があります。再生産可能な資源である木材を上手く利用し、森を循環させることで豊かな自然環境を守るという先人から受け継いだ伝統と文化を次世代に繋いでいくことが必要だと考えます。
当コンクールは木材の新たな利用、普及の可能性をさぐり、木材業界の活性化に寄与することを目的として平成9年に創設され、本年で第27回目を迎えます。
木材自給率の向上を目的とする「公共建築物等木材利用促進法」が施工されてから12年が経過し、全国各地で数多くの木造建築物が建てられるようになりました。新しい木質材料や技術工法も次々と開発され、また木造建築における法制度の緩和等が進み、さらなる普及が期待されています。
日本木材青壮年団体連合会は、令和5年度スローガンとして「結-ゆい-」そして次世代へ ~会員同士が支え合える日本木青連をめざして~ を掲げ、様々な啓発活動を行っております。木の伝統と文化を次世代へ繋ぐため「木の良さ」を活かした作品や、従来にはない新しい木材の利用や見せ方、工法などを用いた「木材の新たな可能性」を追求する作品を、4つの部門を設けて募集し、木材の良さの普及と木材の利用用途の拡大に貢献する優秀な作品を表彰いたします。全国各地から沢山のご応募をお待ちしております。

[募集要項]
応募資格
応募物件の設計者、施工者、建築主、またそれらの合同。及び応募作品のデザイン事業者、生産者、販売者。ただし、相互に了解を得ていること。また、連名での応募も可能です。

 

募集期間

令和5年12月1日(金)〜令和6年1月15日(月)※1月15日当日受信まで有効

 

募集部門

第1部門 木造及び混構造建築(構造物)300㎡超え

第2部門 木造及び混構造建築(構造物)300㎡以下
※第1部門と第2部門の区分基準となる面積は「延床面積」です
※「一般住宅」は第2部門で応募ください

第3部門 木質空間(インテリア・エクステリアの木質化)

第4部門 クリエイティブユース(1~3部門以外の創造的木材活用事例<ランドスケープ・インスタレーション・家具・木製品など>)

 

応募条件

第1部門~第3部門
建設・設置地域は国内とし、令和2年1月1日から令和5年末までに完成したもの。

第4部門
令和5年末までにユーザーが購入または利用できるもの。

 

審査基準

応募される資料を対象に、下記の項目を考慮して審査いたします。
木の良さが活かされているもの
木材の新しい用途の普及に寄与するもの
建築物の木造化、木質化に波及効果があるもの
木材の利用を通じて豊かな暮らしや社会を実現するもの
木材の地球環境貢献効果が情報発信されているもの
未来の山を創るために、国産木材を巧みに利用したもの

 

結果発表
 木材活用コンクール 公式サイト(当ホームページ内)
各種建築住宅雑誌掲載(予定)
その他

 

表彰
最優秀大賞:1作品
内閣総理大臣賞
最優秀賞:2作品
農林水産大臣賞
国土交通大臣賞
優秀賞:6作品
林野庁長官賞
公益財団法人日本住宅・木材技術センター理事長賞
一般社団法人全国木材組合連合会会長賞
一般社団法人日本インテリアプランナー協会賞
一般社団法人JBN・全国工務店協会会長賞
日本木材青壮年団体連合会会長賞
特別賞:1作品
ウッド・コンビネーション賞
各部門賞、ウッドムーブメント賞、木材活用賞などを加え、総計20点となります。 又、日本木材青壮年団体連合会会員賞として「木質開拓賞」を選定いたします
※受賞者には各賞とも賞状を授与します。

 

表彰式
表彰式は、令和6年6月8日(土) 日本木材青壮年団体連合会 第69回全国会員長野大会にて行います。
※受賞者には詳細を令和6年4月中旬までにお知らせします。
※受賞作品は事務局で印刷しA2サイズのパネルを作成します。ただし、データ解像度の内容によっては、新たに印刷用のデータを提出していただく場合もございます。

 

注意事項

応募作品は返却できませんので、あらかじめご了承ください。
第三者の著作権、工業所有権、知的財産権を侵害すると判断されたものは、受賞結果発表後であっても受賞を取り消すことがあります。
応募作品の発表に関する権利は主催者側が保有します。(但し、当コンクールが継続的に開催されている場合に限ります。)
応募者の個人情報は、厳重に管理し、運営上の連絡や資料等の発送のためのみに利用します。
応募書類の仕様書審査については応募内容が真正なことを前提に行います。
受賞作品の所在地を作品広報のために木材活用コンクール公式サイト(https://mokusei.net/mkc/)に掲載させていただきます。(なお、一般住宅や、所在地を公表する事で個人のプライバシーを侵害する可能性のある作品の所在地掲載はいたしません。)
応募作品について、「日本木青連 木づかいCO2固定量 勝手に認証プロジェクト」(https://www.mokuseiren.jp/co2/)CO2固定量計算を行います。対象作品は主催者側の任意とします。

 

個人情報の取扱について
応募者の個人情報は、日本木材青壮年団体連合会プライバシーポリシーに従って、適切に取り扱うものと致します。
応募者の個人情報は、運営上の連絡や資料等の発送に利用すると共に、受賞結果発表等に必要な範囲で、日本木材青壮年団体連合会ホームページ等で公開させていただきます。また、受賞結果に必要な範囲で、新聞雑誌メディア等に提供いたします。
応募者の個人情報は、木材活用コンクール事務局において適切・厳重に管理し、応募者の了承なく第三者に提供することはありません。
[審査委員会]
※敬称略
審査委員長
深尾 精一 (首都大学東京(現 東京都立大学)名誉教授 )
1949年生まれ。東京大学建築学科卒業、同大学博士課程修了。東京都立大学助教授、同大学教授を経て現在に至る。専門分野は建築構法計画。研究テーマは、集合住宅の構法(特に内装構法)に関する研究、木造構法の合理化に関する研究、外周壁構法に関する研究、建築設計と建築生産における寸法調整に関する研究など。 主な受賞に、1996年度日本建築学会作品選奨「実験集合住宅NEXT21の設計」(共働)、2001年度日本建築学会賞論文賞「寸法調整におけるグリッドの機能に関する研究」、1999年度日本建築学会作品選奨「繁柱の家」。 主な著書に、『建築構法』(市ヶ谷出版・共著、1981年)、『建築ヴィジュアル辞典』(彰国社・共訳、1998年)、『図解建築工事の進め方 木造住宅』(市ヶ谷出版社・監修、2002年)、『住まいの構造・構法』(放送大学教育振興会、2004年)。 主な作品に、「繁柱の家」、「実験集合住宅NEXT21」(共働)、「武蔵学科学情報センター」(共働)。
審査委員
有馬 孝禮  東京大学 名誉教授
加藤 昌之  株式会社 加藤設計 代表取締役
古久保 英嗣 公益財団法人 日本住宅・木材技術センター 理事長
霜野 隆   一般社団法人 日本インテリアプランナー協会 顧問
松井 郁夫  株式会社 松井郁夫建築設計事務所 代表取締役
藤田 香織  東京大学大学院 教授
土居 隆行  林野庁 木材産業課 木材製品技術室長
原田 佳道  国土交通省 住宅局 住宅生産課 木造住宅振興室長
大野 年司  一般社団法人JBN・全国工務店協会 会長
島田 直政  日本木材青壮年団体連合会 会長

 

木材活用コンクールは国際社会共通の目標である
「SDGs(持続可能な開発目標)」に取り組んでいます

    

     

     

     

    [後援]

    農林水産省

    国土交通省

    公益財団法人日本住宅・木材技術センター

    一般社団法人 全国木材組合連合会

    公益社団法人 日本建築家協会

    一般社団法人 日本建築学会

    一般社団法人 日本インテリアプランナー協会

    公益財団法人 日本デザイン振興会

    公益社団法人 日本建築士会連合会

    一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会